ガラパゴス大学生の自己満日記

独自進化してしまった怠惰で内向的な大学生の趣味と日常を不定期に綴ります

わかりにくい電動車の違いをまとめてみた【EV CAFE CASE】

ついに日本政府も完全なガソリン車を禁止にする方針を見せてきたそうですね。

しかし電動車といっても完全なEVだけでなくPHEVもあるし、もっと言えばハイブリットもそう。ハイブリットの中でも形式が色々あるしマイルドハイブリッドとかもあってよう分からん。

ということで自分なりに調べてまとめてみましたが、素人がネットで調べた知識をまとめただけなのでどうか温かい目でみてください...。

 

まずは表を作ってみたのでご覧ください。下にいくにつれて電動率が高くなるように(だいたい)並べています。 

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表記を簡略化させているので少し解説

・「REX」...レンジエクステンダーを指します。

・「燃料」...電気の場合はエネルギーとなります。

・「回生電気」...回生ブレーキで得た電気を指します。

・「発電電気」...エンジンで発電して得た電気を指します。

・「充電電気」...外部からプラグなどを通して得た電気を指します。

・「回生電気」表記がないものでも、エンジン車以外はほとんどの車が回生ブレーキを利用しています。

 

誤解とかで間違ってる部分があるかもしれません。ご了承ください...

 

 

ここからは、それぞれについて軽く解説していきます。

 

  • マイルドHEV

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 一番簡素な電動車で、軽自動車にも使われています。分類的には次に説明するパラレル式ハイブリッドの一部のようです。

スズキのエネチャージみたいな、回生ブレーキによる電気を電装系にのみ利用するものから、アイドリングストップからの再始動時や加速にアシストするものまでさまざまなものがありますね。

国産車での例)スズキのエネチャージ、S-エネチャージ(最近は単にマイルドハイブリッドと呼ばれる)日産のS-HYBRID、マツダのM-HYBRIDなど

 

  • HEV(パラレル)

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ここからが俗に「ハイブリッド」と呼ばれるやつです。しかし本格的なハイブリッドにも三つの種類がありややこしい...

パラレル式は基本はエンジン車と同じような構造で、バッテリーでアシストするというコンセプト。モーターが一つあり、それを使って回生ブレーキでの発電や電動走行をする構造です。

リサーチ不足で自信がありませんが、調べてみる限りエンジンでの発電はせずに回生ブレーキのみで発電するようです。

国産メーカーでの例)ホンダのIMA、i-DCD、SH-AWD、スバルのe-BOXER、スズキのストロングハイブリッド

 

  • HEV(スプリット)

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 これも本格的なハイブリッドシステムの一つで、かのトヨタのハイブリッドシステムもこれです。パラレル式とシリーズ式を組み合わせたようなもので、「シリーズ・パラレル式」とも呼ばれています。

回生ブレーキとエンジン両方で発電をして、電動走行ができます。高速域などではエンジン走行に切り替えます。電気とエンジンの駆動力を両方同時に使って走ることも出来ます。

国産メーカーでの例)ホンダのe:HEV(旧i-MMD)、トヨタのTHS-II

 

  • HEV(シリーズ)

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ハイブリットの中では最も完全な電気自動車に近い走りが出来るのがシリーズ式です。日産のe-POWERで有名になりましたね。

エンジンは完全な発電用で、その電気を使って駆動します。エンジンの排気量が少ない回生ブレーキによる電気も使います。完全な電気走行が出来る分、バッテリーの電気を使いきってしまうと大変です。

国産メーカーでの例)日産のe-POWER

 

  • PHEV

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 プラグイン+ハイブリッドという名の通り、充電もできるハイブリッドカーというイメ―ジ。PHVとも呼ばれます。エンジンでも電気でも走行できます。

国内メーカーでは三菱とトヨタくらい(あとホンダ)しか力を入れていませんが欧州メーカーではラインアップの多いメーカーを見かけます。 レンジエクステンダーとの違いが分かりにくい...

国産メーカーでの例)三菱のPHEV、トヨタのPHV

 

 

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ガソリンも電気も補充することができる点からPHEVとの違いが分かりにくい電動車ですが、こちらはエンジンでの走行は出来ません。完全な発電用エンジンです。

PHEVが「ハイブリッド+電気」というイメージなのに対し、REXは「EV+エンジン」というイメージで捉えると分かりやすいと思います。EVの航続距離の短さを発電用エンジンで補うことができるので、電欠の心配を抑えることが出来る優れものです。

例)BMW iシリーズのレンジエクステンダー機能付きモデル、マツダのロータリーレンジエクステンダー(開発中)

 

  • BEV

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電動車というと色々あってややこしいのですが、完全な電気自動車がBEV(バッテリーEV)と呼ばれるものです。普通はEVと呼びますね。

航続距離の短さや充電施設の少なさが欠点でしたが、最近のテスラなんかは大きいバッテリーを積んでいますし、充電スポットもここ10年くらいでかなり増えてきました。

国産メーカーでの例)日産リーフ、Honda e、三菱i MIEV

 

  • FCV

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燃料電池車とも呼ばれるものです。燃料は様々ですが、その燃料で発電して電動走行します。燃料のほとんどが水素ですが、アルコールや個体金属というものもあるそうです。

多くのメーカーがリース販売で細々と(?)販売していたイメージです。現在量産しているのはトヨタMIRAIくらいではないでしょうか。MIRAIは街中でたまに見かけますが、ホンダのクラリティは全く見たことがありません...

国産メーカーでの例)トヨタMIRAI、ホンダクラリティ

 

 素人なりにまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。間違いなどありましたらコメントお願いします。

 

完全なガソリン車を禁止して電動車を推し進める世界的な流れがありますが、完全なガソリン車じゃなければオッケーだったりと「なんじゃそりゃ」という感じです。マイルドハイブリッドでもいいわけですからね...

 

そして、車自体の排出ガスだけでなくエネルギーの生産にまで目を向けると、発電方式によっては電動車の方がトータルの排出ガスが多いこともあるということも取りざたされていますね。日本がまさに当事者ですから、電動化の流れは複雑になりそうです。